松江市民劇場３月例会
前進座公演


人情噺　文七元結
3月13日（木）開演:午後５時３０分

作：三遊亭圓朝／脚色：平田兼三／演出進行：小野文隆

出演
藤川矢之輔さん・早瀬栄之丞さん　ほか

三遊亭圓朝の人情噺。笑いと涙にあふれた舞台！

◆あらすじ

　左官の長兵衛は、腕はいいが遊び好き、バクチと酒にかまけて稼業はほったらかし。
女房お兼との間には喧嘩が絶えません。

　ある日の夕方、バクチで身ぐるみ剥がされた長兵衛が家に帰ると、
お兼が娘・お久の行方が知れぬと大騒ぎしています。
お久は、両親の喧嘩の絶えない苦しい生活を心配し、
自ら吉原の遊女屋・佐野槌に身を売ってお金を拵えようとしたのです。
娘の孝行に打たれた長兵衛は、すっかり目が覚め、懸命に働いて一年のうちに迎えにくると誓い、
佐野槌から五十両を借り受けます。

　その帰り道、長兵衛は大川端で身投げをしようとしている若い男・文七を助けます。
理由を聞けば、大金の50両を掏られてしまったという。
持ち前の江戸っ子気質の長兵衛は、娘の身代の50両を文七に投げ与え駈け去ります。

　長屋に戻った長兵衛は、お兼ねにその話をしますが信用してもらえず大騒動。
仲裁に入った家主も、ただうろうろするばかり。ちょうどそこへ…。

【劇団プロフィール】

　1931年5月22日、若き歌舞伎俳優・中村翫右衛門、河原崎長十郎、河原崎国太郎らを中心に創立。激動の時代の中で志高く旗揚げし、圧倒的なエネルギーで多彩なレパートリーを創造、全国各地に届けた。本年(2024)年は創立93周年。厳しい状況ではあるが、劇団員一丸となり100周年を目指して意欲的に活動している。